Parallel Post #002 <Art Book Fair Taiwan>

Parallel Post #002 <Art Book Fair Taiwan>

ヴィジュアル新聞「Parallel Post」待望の第2号発刊。
今回はリレーショナルアーティストとして様々な活動を行っている郷周平(ごうしゅうへい)による、妙高(新潟県)とベルリン(ドイツ)を股にかけた写真を元に、グラフィックデザインを交えて再編集した内容になっている。
12ページの新聞紙面は全見開きにオリジナルタギングと、郷(ごう)が行先で捉えてきた街並みや人、希望や未来や儚い気持ちが散りばめられている。「旅」と「出会い」をテーマに出来上がった今号は11月22日-24日に
行われる台湾アートブックフェアを封切りに展示販売をスタートする。


<展示会概要>
Parallel Post #002 PopUp Exhibition  
郷 周平  Different Things 「旅」と「出会い」
■ 
会期:2024年11月22日(金)- 11月24日(日)
■ 会場:Huashan 1914 Creative Park Art Book Fareイベント内にて
(※ 凱旋展示として、福島白河市、新潟妙高での展示も予定しています。詳細は後日)

<アーティスト紹介>


郷 周平(ごう しゅうへい)
リレーショナルアーティスト/ 瘋癲寫眞家(ふうてんしゃしんか)
1994年生まれ福島県白河市生まれ
住居を定めず瘋癲寫眞を自称し、撮影から展示までを長野、尾道、東京、ベルリンなど国内外の路上を中心としてゲリラ的に活動中。
魂が震えた瞬間を認知し、切り取る写真は自分自身とともに生きる世界をハイライトさせる。
▶️ Instagram

Graffiti:HUZIMIERIKO|Design:ands.tokyo


<展示説明文>
 世界を大きく一変させた未曾有のパンデミックを人類持ち前の適応能力で「まあこんなものか。」と日常として受け入れ始めた頃。
ひょんなことから、そのとき根城にしていた山の裾野にある静かな森の中から、全財産30000円を握りしめ車で旅に出ることに決めた。
期間も、目的地も、まあなんとなく。決まっているけど決まっていない。人生で初めての放浪の旅。その道程に訪れた東京で彼と出会い、わたしたちはあさからぬ縁ですぐに意気投合した。楽しくなりそうだとわたしは直感した。

 その旅から1年後、わたしはこの世界で最も愛おしい人とともに、彼女の生まれ育った国であるドイツへ行くことになった。
わたしは、彼女が長い時間を過ごした首都ベルリンの路上をふらふらと歩き回り、写真を撮り、歌い、踊り、とにかく人々と話しをした。その体験はまさしく解放であった。本当に気持ちが良かった。身につけているものをすべて脱ぎ去り、もう一度この世に生を受けた感覚だった。

 帰国後、いの一番に撮れたばかりのいくつかのフィルムを携えて彼を訪ねた。彼はそのフィルムをいますぐ現像してこいと言ってわたしに10000円を握らせた。そこから1年後、彼はわたしを解釈し、彼らはそれを構築し、わたしたちは共振し、「旅」と「出会い」がこの作品を生み出した。

 この作品はわたしにとって、そしてあなたにとって、わたしたちが過ごした時間とその時のわたしの心の振動覚を芸術というかたちを伴って、わたしたち人類は共有することができるという歓びを、改めて噛みしめる機会になれば幸いに思う。

 わたしはどうしようもなくあなたのことが、わたしたちのことが愛おしくてたまらない。


<パラレルポスト紹介>
同じ時間を過ごしていても、視点や感覚の数だけ、それぞれの世界が広がっています。パラレルポストはそんな並行世界からのヴィジュアル新聞です。

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